【9月25日 AFP】米ニューヨーク(New York)で爆弾攻撃を計画していた容疑で逮捕されたアフガニスタン出身の男が起訴された。当局が24日発表した。

 米コロラド(Colorado)州で空港シャトルバスの運転手をしていたナジブラ・ザジ(Najibullah Zazi)被告(24)は、パキスタンの国際テロ組織アルカイダ(Al Qaeda)が潜入した地域から米コロラド州デンバー(Denver)、ニューヨークまでを舞台にした大規模な爆弾攻撃を計画していた罪で起訴された。

 ザジ被告はパキスタンのペシャワル(Peshawar)で爆弾製造訓練を受け、コロラド州で自家製爆弾を研究し、爆弾攻撃を実行するためにニューヨークに移動した容疑が掛けられている。

 ザジ被告は今月、共犯者らとキッチン付きのホテルを借り、デンバーの複数の美容品店で大量の過酸化水素とアセトンを購入して運び込み、爆弾製造の実験をしていたと見られている。また、インターネットを通じ、ニューヨークのホームセンターで爆弾製造に必要なもう1つの材料である塩酸を探していた疑いも掛けられている。

 デンバーからニューヨークに移送される予定のザジ被告はいまだ拘留中で、有罪になれば終身刑になる可能性もある。

 一方、虚偽の供述をした容疑で逮捕されたニューヨークのイスラム教指導者アフマド・ワイス・アフザリ(Ahmad Wais Afzali)容疑者(37)とザジ被告の父親モハメド・ザジ(Mohammed Zazi)容疑者(53)の2人は保釈された。

 エリック・ホルダー(Eric Holder)米司法長官は「この計画に関連する手がかりを幅広く捜査している。関係者全員の逮捕に向け全力で捜査を継続する」と述べ、捜査が長期におよぶとの見通しを示した。(c)AFP