【9月22日 AFP】オーストラリアで頭部を空気銃で13回も撃たれながら、飼われている家に歩いて帰ったネコがいた。

 22日、動物に対する残酷で「ショッキング」な事件だと発表した地元警察によると、このネコは9歳の「スモーキー(Smokey)」。ビクトリア州中央部メアリボロ(Maryborough)で前週行方不明になってから3日後、飼い主の家の戸口に、頭を血だらけにして立っていた。獣医にみせたところ、空気銃のペレット弾が頭と顔に13発もとどまっていた。

 地元警察のクレイグ・ピアース巡査部長は「犯人は1人か複数か分からないが、動物の命をまったく尊重しないうえ、死にかけたスモーキーを放置した。非常にショッキングな事件だ」と述べ、命にかかわる苦難のあげくに家に帰り着いたスモーキーは驚くべきだと語った。

 11発のペレット弾は、その後手術で除去された。スモーキーは無事回復しそうだという。

 動物愛護団体「王立動物虐待防止協会(Royal Society for the Prevention of Cruelty to AnimalsRSPCA)」オーストラリア支部のヒュー・ウィルト(Hugh Wirth)会長は、「人として恥ずべき事件」だと述べ、スモーキーを襲った人物は刑務所行きに値すると怒りをぶちまけた。「18歳から20歳くらいの若い男性の仕業にほぼちがいない。オーストラリア中で同じようなパターンの動物虐待がみられる。これに対する解決法はひとつしかない。刑務所行きだ」(c)AFP