【8月28日 AFP】単独世界一周航海の世界最年少記録を目指していた13歳の少女の計画について、オランダの児童裁判所は28日、計画を認めない判断を下した。

 ローラ・デッカー(Laura Dekker)さんは、全長8.3メートルのHurley 800型ヨット「グッピー(Guppy)」号による世界一周航海を計画し、9月の出航を目指していた。ローラさんの両親も、計画を支持、財政支援も行っていた。

 しかし、オランダの児童保護当局は、ローラさんの両親の親権一時喪失を申し立てていた。

 これをうけた審問が24日、ローラさんと父親が出廷して非公開で行われ、裁判所は28日、航海計画を中止し、ローラさんを一時的に児童相談所の保護下に置く決定を下した。

 また、ローラさんの両親は娘に関しての重要な判断について、児童相談所の意見を求めるよう命じた。ローラさんの単独世界一周航海も、児童相談所の合意が必要だという。

 さらに裁判所は、2年間におよぶ単独航海が未成年の心理面と肉体面に及ぼす影響を調べるよう求めた。調査結果は10月16日までに発表される予定。

 オランダ紙によると、ローラさんは、両親がヨットで7年間の世界航海中に洋上で生まれた。その後もオランダ中部で父親とヨットで暮らしているという。(c)AFP