【8月12日 AFP】(一部更新)中国検察当局は12日、スパイ容疑などで前月に身柄を拘束した英豪系資源大手リオ・ティント(Rio Tinto)の上海駐在幹部ら4人を「商業機密侵犯および贈賄」の容疑で逮捕したと発表した。

 国営新華社通信(Xinhua)は同日、中国最高人民検察院(最高検、Supreme People's Procuratorate)の声明として、4人が「不正な手段」で中国の鉄鋼業界の商業機密を入手し、同国の刑法に違反したと伝えている。

 4人は、リオ上海(Shanghai)事務所の幹部でオーストラリア国籍のスターン・フー(Stern Hu)容疑者と、中国籍のLiu Caikui容疑者、Ge Minqiang容疑者、Wang Yong容疑者。スパイ行為および国家機密情報を盗んだ容疑で、7月5日に当局に身柄を拘束されていた。

 これに先だって、リオは大株主の中国アルミ大手チャイナルコ(Chinalco)から195億ドル(約1兆8000億円)の出資を受ける提携計画を白紙撤回しており、事件との関連を疑う声も上がっている。(c)AFP