【8月7日 AFP】仏南部モンペリエ(Montpellier)の郵便仕分け場で4日、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領あての脅迫状が発見され、押収された。封筒には大口径の猟銃用の銃弾が入っており、対テロ当局が捜査を開始している。

 捜査当局によると脅迫状は、サルコジ大統領の与党・国民運動連合(UMP)の「守旧派」に「災難」が降りかかる可能性を警告したもの。同国では近年、右派の個人に対し左派の個人や団体から同様の脅迫状が送られる事件が相次いでいるという。

 前年には、「The Combatants of Cell 34(34番独房の戦闘員)」というそれまで知られていなかった団体を名乗る脅迫状が、大統領や政治的盟友に届き、モンペリエ在住の男1人が逮捕されるという事件があった。

 この男はコンピュータープログラマーだが当時無職で、予備兵だったが、その後真犯人を名乗る人物が弁護士宛に脅迫状で使用した銃弾の詳細を送ったことから、釈放されている。

 銃弾入り脅迫状の送り主は今回も、不法移民を排除する移民政策の中止と、左派武装組織アクシオン・ディレクト(Action Directe)の指導者らの釈放を求めている。(c)AFP