【7月23日 AFP】(一部訂正)バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は22日、米ハーバード大(Harvard University)の黒人教授が自宅で誤認逮捕された事件について、自分が鍵をなくして自宅のドアを壊したらきっと銃で撃たれるだろう、とのジョークを飛ばした。一方で、誤認逮捕した警察については「愚行」と批判した。

 オバマ大統領は記者会見で、ヘンリー・ルイス・ゲイツ(Henry Louis Gates)教授がマサチューセッツ(Massachusetts)州ケンブリッジ(Cambridge)の自宅で、玄関のドアが壊れて開かなかったためこじ開けようとしたところ逮捕され、4時間にわたって拘置された事件について聞かれ、「今はホワイトハウスが自宅だからそんなことは起こらないだろうが、シカゴ(Chicago)の自宅だったらどうだろう――いや、ここ(ホワイトハウス)なら撃たれるな」と述べ、記者たちの笑いを誘った。

 一転、真剣な表情で、「現場にいたわけでもないし、事件の全容を把握しているわけでもないので、人種差別が関係しているかは分からない」としつつ、「第一に誰でもとても腹を立てるだろうということ、第二にケンブリッジ市警が自宅だと証明している人を逮捕したのは愚行だったということは言えるだろう」と述べ、警察の対応をきびしく批判した。

 ゲイツ教授はオバマ大統領の友人。(c)AFP

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