【6月10日 AFP】中国・広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)で7日、地元警察の麻薬取締班が捜査目的で通行中のバンの車内を調べたところ、173個の「クマの手」(計384キロ)を発見した。漢方薬市場に流通させるところだったとみられている。国営メディアが9日、報じた。

 国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、麻薬取締班はこのバンが麻薬を運搬しているとみていたという。バンの中からはクマの手のほか、死んだセンザンコウ1頭やヘビ皮4枚なども発見された。国営新華社(Xinhua)通信によると、今回の件が犯罪行為にあたるかどうかは、これまでのところ明らかになっていない。

 クマの手は、胃の調子を整え、けがを治し、滋養強壮にも効くとして、中国の漢方薬市場で引っ張りだこの人気商品。また、珍味としても知られている。(c)AFP