【6月5日 AFP】1990年に栃木県足利市で保育園女児(当時4)が誘拐、殺害された足利事件で、無期懲役が確定し服役していた元幼稚園バス運転手の菅家利和(Toshikazu Sugaya)さんが4日、DNA再鑑定で容疑が晴れ、逮捕から17年ぶりに釈放された。

 菅家さんは、笑顔で車から手を振りながら、服役先の千葉刑務所を後にした。その後、テレビ中継された記者会見で「わたしは無実で、犯人ではありません。これだけは、はっきり言えます」と訴えた。

「この17年間、頑張ってきましたけれども、当時、わたしは犯人にされて、ずっと我慢してきました。当時の刑事、検察官、わたしに、それからわたしの両親、それから世間の皆さまに、当時の刑事たちと検察官は、謝ってほしいと思います。わたしは、ずっと謝ってすむと思っていません。当時の警察と検察官、絶対許すことはありません。絶対許せません」

 菅家さんは91年12月に逮捕され、女児の着衣に付着していた体液のDNA型が一致したことが証拠となって、2000年に無期懲役が確定した。菅家さんの弁護団はその後、90年代初頭のDNA鑑定は信頼性が低いとして、再鑑定を裁判所に求め続けてきた。最高裁の命令により08年12月に再鑑定が実現。その結果、女児の着衣に付着していた体液のDNA型は菅家さんのものと一致しないとの結果が出た。

 再審請求即時抗告審で釈放を決めた東京高検は、再審開始を容認する意見書を提出。渡辺恵一(Keiichi Watanabe)次席検事は時事通信に対し、再鑑定結果のうち少なくとも1件について、(再審で)無罪を言い渡す明らかな証拠となる可能性が高いと述べた。(c)AFP