【5月29日 AFP】セネガル北東部マタム(Matam)の裁判所は28日、生後16か月の女児に割礼(女性器切除)を行ったとして、女児の祖母と割礼師の2人に禁固6月の実刑判決を下した。なお、割礼に直接手を下していない女児の両親には、6か月の執行猶予が付けられた。

 人権団体「Raddho」が今月、マタム近郊のOurossogui村で女児の割礼が行われたことを知り、警察に通報。割礼を行った2人の女性と女児の家族が逮捕・拘留された。

 同国では、1999年の法律で、女子割礼が禁止された。以来、多くの村が女子割礼を行わないとする旨の誓約書に署名している。

 だが、今回の裁判は、女子割礼は村の伝統と考えこれを奨励する地元イスラム教指導者らから、大きな反発を招いた。地元ラジオ局によると、同日朝には、宗教団体などが抗議デモを行い、警官隊と衝突した。(c)AFP