【5月1日 AFP】オランダ西部の都市アペルドールン(Apeldoorn)で30日、ベアトリクス女王(Queen Beatrix)と王族による毎年恒例のパレードの見学に集まっていた群衆に車が突っ込み5人が死亡した事件で、車を運転した男(38)が1日未明、頭蓋骨損傷により搬送先の病院で死亡した。

 男の身元は公表されていないが、同国テレグラフ(De Telegraaf)紙によると、男は最近失業したため家賃が払えなくなったと大家の男性に話しており、事件当日は部屋のかぎを引き渡しに訪れる予定だったという。

 大家の男性や近隣住民の話によると、男は物静かで、孤独そうな反面、親しみやすい面もあり、口調も穏やかで、事件を起こすには意外すぎる人物だという。

 また、事件により、王族の警護方法や今後のパレード実施などについて、疑問が提示されている。(c)AFP/Mariette le Roux