【4月19日 AFP】コロンバイン高校(Columbine High School)銃乱射事件から10年目となる20日、米コロラド(Colorado)州全域では半旗が掲げられ、13人が死亡、23人が負傷した同事件の犠牲者を追悼する。

 コロンバイン高校銃乱射事件は、テレビで生中継された初めての大量虐殺事件となった。重武装した警察の特別機動隊(SWAT)が突入する中、けがをした学生らが学校の窓から飛び出して逃げる様子が生放送された。

 コロンバイン高校は、例年どおり事件のあった20日を休校とする。

■銃社会と銃規制

 コロンバイン事件を受けて、アサルトライフル(突撃銃)の販売は2004年まで一時禁止となった。しかし、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米政権は禁止措置の延長を行わなかった。

 バラク・オバマ(Barack Obama)政権は販売禁止措置を再開する考えを表明したが、そのため前年の当選以降、米国では銃器の売れ行きが急増している。

 米国では、コロンバイン事件以降もたびたび銃乱射事件が起きている。2007年のバージニア工科大学(Virginia Tech University)での銃乱射事件では、合法に入手された銃で32人が死亡した。

 しかしながら、最近の世論調査では、銃規制強化への支持が史上最低を記録している。米CNNテレビの調査では、銃規制強化は、8年前に54%の支持を得ていたが現在は39%に下落している。(c)AFP