【4月18日 AFP】カナダの北極圏で、航空機に乗っていた20歳の男が、ドアをこじ開けて上空7000メートルの高度から飛び降りた。地元警察が16日、発表した。

 これによると、カナダのノースウェスト(Northwest)準州のイエローナイフ(Yellowknife)を出発し、ヌナブット(Nunavut)準州のケンブリッジベイ(Cambridge Bay)にある先住民イヌイット(Inuit)の居住地区に向かうチャーター機の中で男が暴れ出したため、乗員が警察に通報した。

 警察に機内の騒ぎを伝えた乗員らは、男を落ち着かせようとした。しかし、男は結局、目的地から約180キロメートル手前の上空で、双発プロペラ機「King Air 200」から飛び降りた。

 エドモントン・ジャーナル(Edmonton Journal)紙によると、カナダ警察のHarold Trupish巡査部長は、危機状況に対するパイロットの対応を称賛した。ドアがなくなった機内は減圧され、ドアがないまま着陸しなければなかったという。

 男の遺体の捜索が開始されたが、悪天候により延期となった。(c)AFP