【4月16日 AFP】16日の香港英字紙「ザ・スタンダード(The Standard)」によると、雇い主との「悪い関係を改善するために」、雇い主の食事に月経中の自分の血液を混ぜたインドネシア人のメード(26)の裁判が現地で行われた。

 被告はこのレシピで辛い労働環境が良くなると信じ、野菜の煮込み料理に月経中の血液を混ぜた。同紙によると、東南アジアの一部では月経中の血液には特別な力があると考えられている。

 被告は「毒物もしくはその他の有害・有毒物質を故意に投与した」として、傷害罪で起訴されている。この日は罪状認否は行われなかった。 

 起訴状によると、女性の雇い主が台所のドアの隙間から被告の怪しげな行動を目撃し、台所に入ったところ、被告が何かをゴミ箱に投げ捨てた。料理中だった鍋を見ると、中に水と野菜、血液の固まりらしきものが浮いていた。後からゴミ箱を点検すると、捨てられていたのは使用済みの生理用ナプキンで、怪しんだ雇い主は警察を呼んだという。

 被告は警察に、前年7月に雇われて以来、自分の仕事に雇い主が不満を持っていたと供述した。次回公判は5月13日に行われる。(c)AFP