【4月5日 AFP】エジプト・カイロ(Cairo)のAgouza刑事裁判所は4日、夫婦で乱交パーティクラブを運営していたとして、被告の公務員の夫(48)と教師の妻(37)にそれぞれ禁固7年と3年の判決を言い渡した。政府系日刊紙アルゴムフリア(Al-Gomhuria)が5日伝えた。この事件はエジプト社会の保守派から強く批判されていた。

 エジプトでは法律の多くがイスラム法に基づいており、婚外性交渉は違法行為とされている。

 カイロ在住の夫妻は、「マジー(Magdy)」と「サミラ(Samira)」との偽名を使い、ウェブサイトや電子メールを通じて、夫婦交換パーティーや乱交パーティーを開催していたという。

 夫婦は、前年10月に売春容疑で逮捕され、別の3組のカップルと性的な関係を持っていたことを自供した。これまでに、ウェブサイト経由で、44組のカップルがカイロでの乱交パーティーに登録していたという。

 判決で判事は、同事件を「史上最悪の犯罪の1つ」と断じた。

 エジプトでは1961年に、金銭のやりとりが無い場合でも、特定の性交渉については売春として起訴することができる法律を制定しており、人権団体などはこの法律を批判している。(c)AFP