【3月14日 AFP】ドイツ南部ウィネンデン(Winnenden)で11日発生し15人が犠牲になった銃乱射事件以後、インターネットで銃乱射などの犯行を予告するいたずらが欧州各国で相次ぎ、13日までに4人が警察に逮捕されたり取り調べを受けたりした。

 捜査当局は当初、11日の事件を起こした17歳の少年がインターネット上で犯行予告をしていたとみていたが、その後、そのような書き込みの証拠はないと発表した。一方で、同様の事件をほのめかすいたずらの書き込みは後を絶たない。

 現場から数百キロ離れたドイツのニーダーザクセン(Lower Saxony)州の警察は、インターネットのチャットで類似の事件を起こすと書き込んだ21歳の男を逮捕した。この男は「ジョークだった」と供述しているが、最大3年の禁固刑あるいは罰金刑を受ける可能性がある。

 フランスでは13日早朝、ジョークを扱うウェブサイトでパリ(Paris)郊外の学校で銃を乱射すると予告した18歳の男が逮捕された。オランダでも同日、米国のウェブサイトで銃乱射事件を予告した18歳の男が逮捕された。オランダで逮捕された男はIPアドレスで居場所を突き止められて自宅で逮捕された。

 スウェーデンでは12日、武器を持った自らの写真を添えて学校批判のメッセージをインターネットに書き込んだ17歳の男が取り調べを受けた。

 犯行から2日たった13日もウィネンデンは事件の衝撃に襲われたままだ。現場となったアルベルトビレ(Albertville)実科学校前には花が手向けられている。銃撃戦で負傷した警察官2人と、学校で銃弾を受けて負傷したり、窓から飛び降りて骨折した5人の児童はまだ入院している。アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の報道官は、21日の追悼式典には首相も参列すると発表した。(c)AFP