【2月23日 AFP】ギリシャで22日、脱獄歴のあるギリシャの受刑囚2人が、ヘリコプターから降ろされたはしごを使い、最高レベルの警備を誇る首都アテネ(Athen)郊外のコリダロス(Korydallos)刑務所から、ハリウッド映画さながらに2度目の脱出を遂げた。

 脱出後は、逃走用に用意していた車両に乗り換えたと、ヘリコプターの操縦士が証言した。警察によると、この操縦士は誘拐され、脱出劇への加担を強制されたと述べている。

 脱出したのはギリシャ人のバシリス・パレオコスタス(Vassilis Paleocostas)受刑囚(43)と、アルバニア人のアルケト・リザイ(Alket Rizai)受刑囚(32)。前者は銀行強盗と誘拐罪の重犯で、後者は殺人罪で終身刑を受け収監されていた。

 2人は2006年6月4日にも今回と同じくヘリコプターを使って共に脱獄したことがあるため、警備が厳戒な同刑務所に移送されていたが、看守の目と鼻の先から1度ならず2度も脱獄するとはどういうことなのか、ギリシャ国民は首をかしげている。

 世論の非難が集まる中、法相は同刑務所へ急行し、複数の幹部の交代を命じた。(c)AFP