【2月4日 AFP】米ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手マイスペース(MySpace)は3日、これまでに9万人の性犯罪歴者を同サイトから排除したと発表した。

 米国のいくつかの州の司法当局は、メディア大手ニューズ・コーポレーション(News Corp)傘下のマイスペースに性犯罪者数の公開を求めていた。

 コネティカット(Connecticut)州のリチャード・ブルメンソール(Richard Blumenthal)司法長官は、マイスペースの競合SNSサイト、フェースブック(Facebook)にも同様の要求を行い、対応を待っていると述べた。

 マイスペースは約2年前から、米ソフトウェア企業、センティネル(Sentinel)が開発したソフトウェアを用い、性犯罪歴のある会員を特定しサイトから排除してきた。

 米国の法律では、性犯罪の前科がある人物は、氏名、住所、入れ墨の有無や形状など、本人を特定できる個人情報をデータベースに登録することが義務付けられている。 

 センティネルのソフトウェアは、全米の性犯罪者約60万人が登録されたこのデータベースを基に、SNS会員のなかから性犯罪登録者を探し当て、その人物を排除するという仕組みだ。マイスペースは、現時点でこのようなソフトウェアを導入したSNSは自社以外にないとしている。

 上述のブルメンソール司法長官は、マイスペースに9万人もの性犯罪者がいたという事実は、インターネット上の子どもたちへの脅威が過小評価されていることを物語っていると警鐘を鳴らした。(c)AFP/Glenn Chapman