【1月27日 AFP】ワインのアルコール度数を上げるため、ブドウの発酵前に規制以上の砂糖の添加(補糖)を行ったとして、フランスのボジョレー(Beaujolais)地方のワイン生産者40軒以上が違法製造で訴えられた裁判が26日、開始した。

 フランスで補糖は違法とはされていないが、厳格に規制されている。今回、ボジョレーの生産者たちはアルコール度数が通常よりも高い「エクストラストレングス」と呼ばれるワインを作る過程で、規定以上の砂糖を加えたことで違法行為を問われている。

 また生産者らは、2004年に砂糖数百キロを闇取引によって購入した罪も問われている。

 裁判はローヌ・アルプ(Rhone-Alpes)地域圏ローヌ(Rhone)県ヴィルフランシュ・シュール・ソーヌ(Villefranche-sur-Saone)市で開始された。冒頭、Nelly Pradel裁判官は世界で最も有名な生産地であるボジョレーのワイン生産者らに、法を遵守せよと戒めた。

 生産者側は2%以上の補糖を行ったことは認めているが、業界の慣習だと主張した。審理は28日まで行われる。(c)AFP