【12月26日 AFP】(写真追加)米ロサンゼルス(Los Angeles)近郊で24日深夜、クリスマスイブのパーティーをしていた家にサンタクロースの格好をした男が乱入し発砲、家に放火する事件があった。少なくとも6人が死亡、8歳、13歳、16歳の少女3人が負傷。犯人の男(45)は25日早朝、現場から約40キロ離れた自宅で自殺しているのが発見された。

 警察発表によると、事件が起きたのは現地時間24日午後11時半ごろで、現場はロサンゼルス近郊コビナ(Covina)の閑静な住宅街。被害に遭ったのは犯人の男の別居中の妻の親族の家だった。

 地元メディアの報道によれば、男は玄関をノック。パーティー中の家人は、子どもを楽しませるために雇われたアルバイトのサンタだと勘違いして男を招き入れた。ところが、男は家に入ると衣装の下からピストルを取り出し、人々に向けて乱射した。人々が逃げ出すと、男は火炎ビンで家に放火し、逃げたという。パーティーには30人ほどが集まっていた。

 通報を受けた警察が駆けつけた時は犯人が逃走した後で、現場となった家は炎に包まれていた。約80人の消防隊が消火活動にあたり、鎮火後、焼け跡から6人の遺体が発見された。

 その後、現場から約40キロ離れたシルマー(Sylmar)にある男の自宅で、警察が頭を銃で撃ち抜いて死亡している男を発見した。

 警察は犯行について地元CBS2テレビに対し「極めて異例で、非常に衝撃的」だと述べた。犯行原因については、男は妻とうまくいっておらず夫婦間の怨恨の可能性があるものの、詳細は不明として男の自宅を捜索している。(c)AFP