【12月19日 AFP】警察官による少年射殺をきっかけに始まり全土に広がったギリシャの暴動で18日、アテネ(Athen)中心部にある国会議事堂前のシンタグマ広場(Syntagma Square)で、別の少年が負傷したことをきっかけに新たに5000人規模の抗議行動が発生し、機動隊が催涙ガスで応酬した。

 新たな抗議行動は、17日夜にアテネ郊外で、教職員組合幹部の16歳の息子がライフル銃の銃撃を受け負傷したことを受け発生。一方、警察は事件当時、現場近くに警官はいなかったとしている。

 議事堂を警備している機動隊は、警察の警戒線を突破しようとする若者らに向かって催涙ガスを発射した。

 抗議行動の参加者はオレンジや火炎瓶を手に対抗、自動車に放火し、大学に避難した。

 警官の発砲で15歳の少年が死亡したことをきっかけに全土に広がった暴動は、発生から12日目に入った。(c)AFP