【12月4日 AFP】オーストリア西部のブレゲンツ(Bregenz)で2日朝、警察署の郵便受けに、25年前に盗難に遭ったモペッド(原動機付き自転車)について弁償を申し出る手紙が現金1400ユーロ(約17万円)とともに投函されているのが見つかった。

 地元警察によると、手紙は匿名で、「1983年、わたしはメトロ劇場のそばで1台のモペッドを盗みました」「そのときは、そうした犯罪がもたらす、心理的、物理的帰結について気づいていませんでした」などと犯行を告白した上で、封筒に同封した1400ユーロを「後悔とお詫びのしるしとして被害者に渡してください」と書かれていた。

 また、被害者の身元を警察が特定できなかった場合は、同封した現金は地元の社会福祉に役立ててほしいと記されていたという。

 警察は、捜査資料は少なくとも40年間は保管することになっているとし、盗まれたモペッドの所有者を捜して、クリスマスのサプライズプレゼントとして弁償金を届けたいと話している。(c)AFP