【10月27日 AFP】メキシコ連邦警察は26日、米国国境に近いティファナ(Tijuana)で、同国の麻薬カルテル(密売組織)の一つ、アレジャノ・フェリックス(Arellano Felix)のナンバー2とみられる幹部エドゥアルド・アレジャノ・フェリックス(Eduardo Arellano Felix)容疑者(52)を、銃撃戦の末に逮捕した。

 連邦警察によると、フェリックス容疑者の潜伏先を警官隊が包囲すると、同容疑者は捜査員らに発砲した。この際11歳の少女が発見されたが、警察はフェリックス容疑者の娘だとみている。

 ティファナを拠点とするアレジャノ・フェリックスは、メキシコ国内の4大麻薬組織の一つ。米司法省では、米国内に毎年数百トンのコカインやマリファナを密輸・売却していると糾弾している。また警察官や情報提供者、ライバル組織の構成員の殺害や拷問も行っているとされる。

 メキシコ当局は近年、「麻薬戦争」と呼ばれる密売組織との戦いで苦しんでいる。約2年前にフェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)大統領が就任して以来、麻薬絡みの抗争や暴力事件で約4000人が殺害された。(c)AFP