【10月16日 AFP】英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell)は15日、ナイジェリアの裁判所が同社に対し、ナイジェリアのボニー(Bonny)にあるアフリカ最大とされる石油施設周辺の土地を地元住民に明け渡すよう命じていたことを明らかにした。

 ナイジェリアのシェルの広報担当はAFPに対し「判決は数か月前だったが、われわれは上訴している」と述べた。また、施設での採掘・搬出作業が影響を受けたかどうかについては言及しなかった。

 発表がなぜ判決が下されてから数か月後の現在になったのかという理由について説明はなかった。

 地元メディアによると地元住民は、Rivers州政府から土地の使用許可証を内密に入手したとしてシェルを提訴していた。両者による1958年7月の合意では、シェルは賃借人であって、土地の所有者は地元住民だったと主張していた。

 石油施設周辺の土地の返還は、地元武装勢力の主要な要求の1つでもある。(c)AFP