【9月12日 AFP】海員援助計画(Seafarers' Assistance Programme)ケニア支部は11日、前月ソマリアの海賊に乗っ取られていた日本のタンカーとドイツの貨物船が解放されたと発表した。

 同支部のAndrew Mwangura氏によると、解放されたのは、8月21日に乗っ取られていた、日本企業が運行するパナマ船籍のタンカー「アイリーン(MT Irene)」号とドイツ企業が運行するアンティグア・バーブーダ船籍の貨物船「MV BBC Trinidad」号。

 フィリピン人16人とクロアチア人3人が乗り込んでいたアイリーン号は、ソマリア北東部の漁村エイル(Eyl)で解放されたという。Mwangura氏によると、解放前日、同船の解放交渉を支援するため日本人の一団がケニア・ナイロビ(Nairobi)入りしていたという。

 スロベニア人船長とフィリピン人10人、ロシア人2人の船員の計13人が乗っていたMV BBC Trinidadも、同じくエイルで解放された。

 ソマリアのプントランド(Puntland)独立州の海賊に近い消息筋はAFPに対し、アイリーン号解放に150万ドル(約1億6000万円)の身代金が支払われたと語ったが、これまでのところ確認されていない。(c)AFP