【8月21日 AFP】米カリフォルニア(California)州のロサンゼルス(Los Angeles)で20日、11人が死亡した列車事故を起こした男が、仮釈放無しの11度の終身刑を言い渡された。

 男はJuan Manuel Alvarez(29)被告で、2か月にわたる審理後、6月にロサンゼルス州地裁(カリフォルニア州、Los Angeles Superior Court)で有罪評決を宣告された。量刑については前月、陪審員が、死刑ではなく終身刑が望ましいとの判断を下していた。

 ウィリアム・パウンダース(William Pounders)判事は、Alvarez被告に終身刑を言い渡し、Alvarez被告が裁判中に「反省を示すことがなかった」と述べ、「社会の一員である権利を自ら失った」と付け足した。

 検察官は、Alvarez被告が、2005年1月26日、メトロリンク(Metrolink)の通勤路線で故意に事故を起こしたと主張。弁護士は、Alvarez被告が自殺を図って自動車を線路上に停車したものの、土壇場で考えを改め、自動車を移動させようとしたができなかったため置き去りにしたと主張していた。

 Alvarez被告の自動車はロサンゼルス行きの列車と衝突。列車は脱線し、反対方向から走ってきた列車と衝突した。事故で11人が死亡し、180人以上が負傷した。(c)AFP