関連情報旧ユーゴ・コソボ問題
オランダ・ハーグ(The Hague)の旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia、ICTY)に出廷するラドバン・カラジッチ(Radovan Karadzic)被告(2008年7月31日撮影)。(c)AFP/JERRY LAMPEN
【8月3日 AFP】セルビアの日刊紙ブリッツ(Blic)は2日、ある米情報関係者の話として、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦(1992-95年)当時のセルビア人指導者、ラドバン・カラジッチ(Radovan Karadzic)被告(63)が米国との「密約」により保護されていたことは事実と報じた。
カラジッチ被告は現在、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia、ICTY)でボスニア・ヘルツェゴビナ内戦時のジェノサイド(民族大量虐殺)や人道に対する罪などに問われている。
同紙は「問題に通じた米情報関係者」の話として、カラジッチ被告は公の場から姿を消すことの見返りに訴追を免除されるとの密約を米政府と交わしたが、2000年に米中央情報局(CIA)の電話盗聴で、自らが設立したセルビア民主党(SDS)の会議の議長を務めていることが米国に知れたことで、密約は白紙に戻されたという。
ブリッツ紙の取材にこの米情報関係者は密約文書が存在したかどうかは不明としながら、「米国の和平交渉特使、リチャード・ホルブルック(Richard Holbrooke)国務次官補(当時)がカラジッチ被告に口頭の確約について、政府最上層部からカラジッチ被告への口頭による確約があったことは承知している」と述べた。
さらに同関係者は、「カラジッチ被告に欺かれたことを悟った米政府は、被告への怒りと不信感を募らせ、非公式に続けられていた同被告の保護を停止した」と同紙に語った。
ブリッツ紙は、カラジッチ被告がCIAと交わした密約には英・仏など第3国情報機関による拘束の免除も含まれていたと報じている。
これとは別に、セルビアの国営ラジオ・ベオグラード(Radio Belgrade)は、ボスニア・ヘルツェゴビナを構成するセルビア人共和国(スルプスカ共和国、Republika Srpska)のAleksa Buha元外相が、ホルブルック氏は1996年7月に行われた会談の席で明言したことを実際に目にしたと主張していると報じた。
ホルブルック氏側は否定している。(c)AFP
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