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「護身」?「ファッション」?急増する英国のナイフ犯罪、若者の心理に迫る

  • 2008年07月21日 14:45 発信地:ロンドン/英国
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ロンドン南東部シドカップ(Sidcup)で、「ハリー・ポッター」シリーズの出演俳優ロブ・ノックス(Rob Knox)さんが刺殺された現場でノックスさんの死を悼む友人ら(2008年5月25日撮影)。(c)AFP/BEN STANSALL

【7月21日 AFP】青少年が刺殺される事件が相次いでいる英国で、ナイフ犯罪の背景分析が急務となっている。今のところ、若者のナイフ所持の増加に対する専門家の意見は、ファッションの一環と見る説と、治安悪化に不安を抱く若者が護身用として持ち歩いているとする説に二分されるようだ。

■低年齢化するナイフ犯罪

 英国では前週18日、18歳の少年がロンドン(London)南部で刺殺され、今年に入ってからロンドンで21人目の未成年の犠牲者となった。先日は英全土で24時間に6人が立て続けに殺害されている。

 ロンドン警視庁のアルフ・ヒッチコック(Alf Hitchcock)副警視監は、最近の青少年犯罪が悪質化している点を指摘。かつては10代後半-20代前半だった犯罪層および被害層が、ともに10代前半-半ばへと低年齢化している点に懸念を示した。

 英内務省が17日に発表した犯罪統計によれば、2008年1-3月のイングランドおよびウェールズでの犯罪発生率は9%減少している。しかし、若者らは自分たちの身の安全に対し不安を強めているようだと、専門家らは分析する。

■ナイフ所持は「身を守るため」?

 ジル・ダンドー犯罪科学研究所(Jill Dando Institute of Crime Science)のグローリア・レイコック(Gloria Laycock)教授は、「若者たちはいつ襲撃されるかわからない状況を恐れている」として、ナイフ犯罪の増加の背景に「経済状況や家庭環境とは何の関係もなく、事件は偶発的なもの」と見ている。

 元警察官で、バーミンガム・シティ大学(Birmingham City University)で犯罪学を教えるダグラス・シャープ(Douglas Sharp)教授も、若者たちは「身を守る武器を必要と感じている」と指摘。「多くの事件は、ありふれた意見の相違が原因で、かっとなってやってしまったというものだ。犯罪や麻薬に絡んだものではない」と述べた。

 内務省が2006年にまとめた報告書によれば、ナイフを所持している青少年の85%が、護身用と答えているほか、ナイフ犯罪の青少年被害者の42%が自ら事件に関わったことがわかっている。

■「ファッション化」で繁華街での事件が増加か

 もう1つ最近のナイフ犯罪に目立つ特徴は、繁華街のパブやクラブの前など人の多い場所で事件が起きている点だ。かつてナイフ犯罪といえば、家庭内のもめ事が原因で起きることが多かった。

 この変化についてレイコック教授は、若者らがファッションアイテムとしてナイフを携帯している面があることを指摘している。

「ナイフ=ファッション説」はメディアの支持を得ているようで、ソーシャル・ ネットワーキング・サイト(SNS)で若者がナイフや鉈を得意げに振りかざす写真を報道するなどしている。(c)AFP/Cyril Belaud

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