【7月18日 AFP】死者191人を出した2004年3月のスペイン・マドリード(Madrid)での列車同時爆破テロ事件の公判で、スペイン最高裁は17日、実刑判決を受けていた被告21人のうち4被告に対し無罪を言い渡した。

 最高裁は、同事件の首謀者の1人とされているサエド・アフメド(Rabei Osman Sayed Ahmed)被告についても、下級審が下した無罪判決を支持する判断を下した。一方、爆発物を運搬したとされるスペイン国籍のAntonio Toro被告については、下級審の無罪判決を破棄し、禁固4年とした。

 04年3月11日に朝の通勤客で込み合っていた列車4両が爆破された同事件は、01年9月11日の米同時多発テロ以来の惨劇となった。スペインの対テロリスト特別法廷は前年10月31日、被告21人に有罪、6人に無罪を言い渡していた。

 今回、逆転無罪が言い渡されたのは、テロ組織に属していたとしてそれぞれ禁固12年の判決を受けていたBasel GhalyounMohamed Almallah Dabasの両被告と、テロ組織との共謀の罪で禁固9年を言い渡されていたAbdelilah El Fadual El Akil被告、爆発物を供給した罪で禁固5年を言い渡されていたRaul Gonzalez Pena被告の4人。(c)AFP