【7月2日 AFP】中国南西部の貴州(Guizhou)省甕安(Wengan)県で、警察が発表した地元少女の検視結果に住民が怒り、3万人規模の暴動が発生した事件で、警察当局は地元当局高官の息子の事件への関与を否定した。貴州のJinqian Online通信が2日伝えた。

 しかし、国営新華社(Xinhua)通信は1日、警察当局が事件の再捜査を開始すると伝えており、今回の報道と矛盾が発生している。

 国営新華社通信は1日、地元当局高官が事件に対する住民の抗議を認める発言をし、その後、警察が再捜査を行うと発表したと伝えていた。

 一方、Jinqian Online通信は2日、検視に立ち会った地元警察幹部Wang Daixing氏が会見を行い、少女に対する性的暴行は無かったと発表したとしている。また、地元の共産党幹部Luo Yi氏は、事件への関与が疑われている高官の息子には、事件のあった地域に親戚が1人もいないことや、少女は死亡した時間に他の人びとと行動をともにしていたと話したという。

 また、警察当局は、少女が川に飛び込み自殺したとの見方を崩していない。(c)AFP