【6月18日 AFP】マレーシアのニュー・ストレーツ・タイムズ(New Straits Times)紙は17日、新生児売買を行った疑いで逮捕されていた同国の婦人科医が、詐欺と新生児の身分証明文書を偽造した罪で起訴されたと報じた。

 Robert Luk容疑者(61)は、南部ジョホール(Johor)州での新生児売買を捜査していた警察に前月逮捕され、新生児4人の出生証明申請書の改ざん、申請の際に両親の身元を偽るなどした8つの罪で起訴された。

 同容疑者は容疑をすべて否認しているという。警察は容疑者とともにクリニックの職員や出生登録を担当した公務員を含む23人を逮捕した。4人の新生児は保護された。

 Luk容疑者らは、中絶しようと訪れた貧しい女性を説得し出産させ、生まれた新生児を子どものいない夫婦に最高2万リンギット(約67万円)で売っていたとみられている。妊婦には妊娠期間中診察と住居を無料で提供し、700リンギット(約2万3千円)を渡していた。(c)AFP