【6月14日 AFP】スペイン警察当局は13日、同国南部で活動するロシアの大規模犯罪組織を摘発、18人を逮捕したと発表した。

 警察の声明によれば「ロシア系では世界最大の犯罪組織」であるTambovskaya-Malyshevskayを摘発、職員400人を投じて「完全に粉砕」した。同組織はロシアをはじめ、欧州連合(EU)の数か国や米国で犯罪計画を立てていたとみられている。それらの犯罪計画には殺人、武器や薬物の密輸、恐喝、あっせん収賄も含まれるという。

 また同組織はスイス、キプロス、ラトビアの金融機関、あるいは企業網を通じて、資金洗浄も行っていた。

 18人の逮捕者には数人の幹部も含まれている。逮捕者は今後も増える見通し。マラガ(Malaga)、バレンシア(Valencia)、マドリード(Madrid)などの複数の場所で同時に行われた今回の摘発には国外の諜報機関も協力した。

 スペイン当局はこれまでにもロシアの犯罪組織を摘発しており、なかでも約30人を逮捕した2005年6月の「Operation Avispa」(狩蜂作戦)は、欧州最大の組織犯罪摘発だったとしている。(c)AFP