【6月7日 AFP】国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)」は6日、米国の刑務所で収監されている囚人が史上最多の230万人に上り、他国と比べても最多だと声明で発表した。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチは米法務省が公表した調査を引用し、受刑率は米国が10万人あたり762人と、英国の152人、カナダの108人、フランスの91人などを大きく引き離していると指摘した。

 米国の刑務所で収監されている黒人と白人の割合は6対1で、人種別の人口比率と大きく異なっている。司法省の報告によると、30歳から34歳の黒人男性の11%近くが収監されているという。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチは、米国内で白人も黒人もほぼ等しく薬物に手を染めているにもかかわらず、薬物に関連した犯罪で収監されるのは、黒人が白人に比べ12倍も多いと指摘している。(c)AFP