【5月23日 AFP】英南西部ウィルトシャー(Wiltshire)州ソールズベリー平原(Salisbury Plain)に立つ巨石遺跡、ストーンヘンジ(Stonehenge)の一部が、ハンマーかドライバーのようなもので何者かによって破壊されていたことが22日明らかになった。このような事件は数十年ぶりという。

 ストーンヘンジは約5000年前に作られた巨石群で、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の「世界遺産」にも登録されている。

 国内の歴史的建造物の保全機関「イングリッシュ・ヘリテッジ(English Heritage)」によれば、事件が起きたのは前週の夜で、犯人は2人組の男。警備員がすぐに気づき、2人組はフェンスを乗り越えて車で逃走したという。

 中央の巨石「ヒールストーン(Heel Stone)」の北面からコイン大のかけらが削り取られていたほか、6.5センチの長く浅い傷が残っていた。記念に持ち帰ろうとした可能性があるとしている。

 ウィルトシャー州警察は、ストーンヘンジでは以前にも2人組の男が不審な行動を目撃されており、関連を調べていると話した。(c)AFP