【5月16日 AFP】(一部更新)沖縄県で女子中学生に暴行したとして米軍が訴追していた在日米海兵隊のタイロン・ハドナット(Tyrone Hadnott)2等軍曹(38)に対する軍法会議が16日、沖縄のキャンプ瑞慶覧(Camp Foster)で開かれ、暴力的性行為について禁固4年(実際の服役期間は3年)が言い渡された。一方で強姦、誘拐などその他の罪については検察側が訴追を取り下げた。

 ハドナット被告に対しては、最大で禁固15年の判決が下される可能性があったが、罪の軽い暴力的性行為での有罪を認めたため、最後の12か月を猶予された禁固36か月となった。また、ハドナット被告は不名誉除隊の処分も受けた。

 ハドナット被告は、未成年の少女に対する強姦、性的虐待、偽証、姦通、巧妙な手口による誘拐の5罪に問われていたが、公判前の予備審問で一部の罪を認めたため刑が軽減され、検察側は禁固8年を求刑していた。同被告は被害者の下着に触れたことは認めたものの、性的暴行は加えていないと主張していた。裁判長を務めたデイビッド・オリバー(David S. Oliver)中佐は判決言い渡しの際、被告は少女の実際の年齢を知らなかったと述べた。

 ハドナット被告は2月、自分の車の中で当時14歳の少女に性的暴行を行ったとして逮捕されたが不起訴処分となり、米海兵隊が軍法会議にかけることを発表していた。(c)AFP/Harumi Ozawa