【5月16日 AFP】(一部訂正)米カリフォルニア(California)州最高裁判所は15日、婚姻を異性間に限った州法について、違憲との判決を下した。7人の陪審団は、州法の規定は差別に当たるとのサンフランシスコ(San Francisco)市と人権団体の主張を、4対3で支持した。

 ロン・ジョージ(Ron George)裁判長は、「婚姻を男女間にのみ成立すると定義することは憲法に反しており、州法の修正が必要」と指摘。カリフォルニア州のすべてのカップルには、「性的指向」に関わらず結婚する「基本的人権」があると述べた。

 専門家は、今回の判決は米全土に影響すると見ている。米国では、カリフォルニア(California)州、ニュージャージー(New Jersey)州、バーモント(Vermont)州が同性愛カップルに夫婦としての法的権利を認める法律を持つものの、これまで同性婚を認めていたのはマサチューセッツ(Massachusetts)州のみだった。(c)AFP