【5月1日 AFP】コロンビアで4月29日、同国最大の麻薬密売組織の最高幹部が警察に射殺された。この最高幹部は双子だったため、警察は当初、殺害した容疑者の身元を勘違いしていたという。現地当局が4月30日、明らかにした。

 Victor Manuel Mejia Munera容疑者は29日、アンティオキア(Antioquia)州Tarazaで、警察の急襲を受けボディーガード2人とともに射殺された。フアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)国防相も同日、同容疑者が射殺されたことを確認した。

 同容疑者と双子の兄弟のMiguel Angel Mejia Munera容疑者は、コロンビア国内の最重要指名手配犯で、米国も2人の拘束に結びつく情報の提供者に500万ドル(約5億2000万円)の懸賞金を払うと呼びかけていた。

 警察は当初、Miguel Angel容疑者に関係する書類が現場で発見されたため、同容疑者を射殺したと考えていた。だが、指紋を照合してみると、Victor Manuel容疑者であることが判明したという。警察は現在、Miguel Angel容疑者の行方を追っている。

 両容疑者は「Los Mellizos(双子)」という名の麻薬密売組織を運営し、メキシコ経由で米国に麻薬を密輸していたという。

 コロンビアでは、麻薬王Wilber Varelaが2月にベネズエラで殺害されて以来、両容疑者のLos Mellizosが最大の麻薬密輸組織になっていた。(c)AFP