【4月8日 AFP】2003年にモロッコ・カサブランカ(Casablanca)で起きた連続爆弾事件で有罪判決を受けた、死刑囚1人を含むイスラム過激派の受刑者9人が7日早朝、首都ラバト(Rabat)北部の刑務所からトンネルを掘って脱走した。現地当局者が明らかにした。

 カサブランカの爆弾事件では、自爆犯12人を含む45人が死亡、多数が負傷した。事件に関与したとして逮捕されたイスラム過激派が脱走したのは、今回が初めてとなる。

 受刑者保護団体「Annasir」のAbderrahim Mahtade氏によると、受刑者らは7日午前5時30分(日本時間同日午後2時30分)、朝の祈りを終えた後、ラバト北部のKenitra刑務所から脱走したという。

 また、脱走した受刑者9人はすべてカサブランカ出身で、1人が死刑、6人が終身刑、2人が禁固20年の判決を受けていた。(c)AFP/Mohammed Chakir