【3月27日 AFP】(3月29日 写真追加、4月3日 一部修正)米ワシントン(Washington)州クラーク(Clark)の農地でこのたび発見されたぼろぼろのパラシュートが、37年前のハイジャック事件解決の手掛かりになるかもしれない。

 米地方紙シアトルポスト・インテリジェンサー(Seattle Post-Intelligencer)が26日報じたところによると、問題のパラシュートが1971年に発生したハイジャック事件の犯人D.B. クーパー(D.B. Cooper)のものかどうか、米連邦捜査局(FBI)が鑑定を行っているという。

 D.B. クーパー事件は、世界で唯一の未解決ハイジャック事件と言われている。クーパーはダン・クーパー(Dan Cooper)という偽名でオレゴン(Oregon)州ポートランド(Portland)発シアトル(Seattle)行き旅客機に搭乗し、同機を爆破すると脅して現金20万ドルとパラシュート4つを要求した。

 シアトル到着後、要求のものを手にしたクーパーは同機を再度離陸させ、受け取ったパラシュートを装着して、飛行中に飛び降りた。

 米連邦捜査局(FBI)は、高度1万フィートから飛び降りたクーパーが生存している可能性は低いとしてきた。クーパーが強奪した現金も、遺体もこれまで見つかっていない。(c)AFP