【3月25日 AFP】2月19日に千葉県沖で漁船「清徳丸」と衝突した海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご(Atago)」の乗組員で、事故当時の当直だった海士長が、自殺を図っていたことが25日、明らかになった。

 石破茂(Shigeru Ishiba)防衛相が同日の記者会見で語ったところによると、この海士長は24日夜、あたご艦内で自分の手首を刃物で傷つけ病院に搬送されたが、命に別状はないという。一方、海士長の氏名などの詳細については明らかにできないと述べた。

 衝突事故では「清徳丸」の乗組員親子2人の行方がわからないまま、捜索が打ち切られている。

 この事故は福田内閣の支持率低下に拍車をかける結果となった。また石破防衛相は「あたご」の事故を含む防衛省の一連の不祥事をうけ省内88人の処分を発表している。(c)AFP