【3月24日 AFP】ミニスカートをはいた女性の足を、本人に知らせず撮影したとして、セクハラの罪に問われていた男性被告について、韓国の最高裁は「セクハラには当たらない」と判断、無罪とした下級審の判決を支持し、無罪を言い渡した。

 23日の聯合(Yonhap)ニュースによると、キム(Kim)被告という姓だけ公表されている30代の被告は2006年、地下鉄内で携帯電話のカメラを使い、自分の前に座っていた20代の女性の足を撮影した。警察が別件で被告を尋問中に携帯電話に保存されていた写真を発見、セクハラの容疑で送検した。

 判決によると、最高裁は「被告が性的欲求を起こしたり、他人の名誉を傷つけるために他人の体の一部を撮影したとは言いがたい」として下級審を支持した。

 韓国では、性的欲求をあおることや名誉棄損を目的に、無許可で人の体の一部を撮影すると、セクハラ罪で禁固5年または1000万ウォン(約100万円)以下の罰金が科される。今回の事件で検察側はキム被告に罰金50万ウォン(約5万円)を求めていた。

 女性団体は、最高裁判決に抗議している。(c)AFP