【3月4日 AFP】英ロンドン警視庁高官は、英ガーディアン(Guardian)紙とのインタビューで、警察官らはレイプ事件被害者の声にもっと耳を傾ける必要があるとの認識を示した。

 4日付けの同紙に掲載されたインタビューの中で、ロンドン警視庁のジョン・イエーツ(John Yates)副警視総監は、「そうしないという確固たる理由がない限り、被害者の観点から(レイプ)事件を受け止めねばならない」と語った。

「われわれ警察側は被害者の心情への理解を深める必要がある。被害者に証言の一貫性や、事件の即時通報を求めてはいけない。また、『なぜ大声で助けを求めなかったのか』などとの質問もだめだ」(イエーツ副総監)

 イエーツ副総監また、警察に通報があったレイプ事件のうち有罪に持ち込めたのは6%以下という有罪確定率の低さにも触れ、「何らかの対策が必要」との考えを示した。

 イエーツ副総監のインタビューに先立ち、ベラ・ベアード(Vera Baird)法務次官は1月、レイプ被害者支援およびレイプ事件の有罪確定率の向上に取り組む必要があるとの声明を発表している。(c)AFP