【11月1日 AFP】死者191人を出した2004年3月のスペイン・マドリード(Madrid)での列車同時爆破テロ事件の公判で10月31日、裁判所は被告21人に有罪を言い渡した。ただし主犯格とされていた1人を含む7人については無罪を言い渡した。

 2004年3月11日に朝の通勤客で込み合っていた列車4両が爆破された同事件は、2001年9月11日の米同時多発テロ以来の惨劇となった。

 反テロ特別法廷のJavier Gomez Bermudez裁判長は、有罪とした21人のうち、2人のモロッコ人ジャマル・ゾガム(Jamal Zougam)被告とOthman el-Gnaoui被告、スペイン人のJose Emilio Suarez Trashorras被告に対し、191人を殺害した罪で4万年の禁固刑を言い渡した。ただし現行法では刑期は最長40年と定められている。

 一方、主犯格とされていたエジプト国籍のRabei Osman Sayed Ahmed被告を含む7人に対しては無罪が言い渡された。

 主犯格とされるほか2人については、テロ組織に属していた罪で20年の禁固刑が言い渡された。同事件では計28人の被告が殺人などの罪で裁かれている。

 被告の弁護側は5日以内にスペイン最高裁に控訴するかどうかを発表する。(c)AFP/Denholm Barnetson