【10月10日 AFP】カンボジア警察は9日、国際刑事警察機構(ICPO)の要請を受け、同国内で児童を性的に虐待しているとみられる白人男性の逮捕に向けて捜査を開始した。

 男は計12人の男児に性的暴行を加える自身の写真、約200枚をインターネット上に掲載したとみられ、ICPOが8日、国際指名手配した。写真が撮影された犯行現場は、ベトナムかカンボジア国内と考えられている。両国で盛んな「買春観光」産業は悪名が高い。

 ICPO初のカンボジア支部の副ディレクターKeo Vanthan氏は、AFPの取材に対し、カンボジア警察はこのような汚名を払拭すべく捜査への協力を惜しまないとしながら、現時点では容疑者を特定するには情報不足だと語った。
 
「逮捕にはまず容疑者の特定が必要だ。特定できないままでは、捜査は非常に困難だろう」(Vanthan副支部長)

 ICPOはウェブサイト上で、問題のサイトに投稿された加工画像から復元した容疑者の顔写真を公開している。これによると容疑者男性は30代から40代の白人男性で、暗褐色の頭髪は薄く、ひげはない。

 カンボジアでは児童買春が長らく放置されてきたが、取り締まり強化に伴い、2006年には前年の2倍に当たる10人の外国人が児童に対する性的虐待で逮捕された。(c)AFP