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3億円の芸術作品にキス、罰金と公民課程の履修を求刑

  • 2007年10月10日 05:32 発信地:アビニョン/フランス
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2007年10月9日、アビニョン(Avignon)の裁判所を出る際に記者団に答えるサム・リンディ(Sam Rindy)被告。(c)AFP/ BORIS HORVAT

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【10月10日 AFP】仏検察当局は9日、アビニョン(Avignon)で開催されていた米国画家サイ・トンブリ(Cy Twombly)の作品展で3億円超の真っ白な作品にキスをし、器物損壊の罪に問われていた女性に対し罰金と公民課程の履修を求刑した。

 自身も芸術家だというカンボジア生まれのフランス人、サム・リンディ(Sam Rindy)被告(30)は、今年7月に同作品展を訪れた際、作品にキスをし真っ赤な口紅の跡をつけてしまった。

 リンディ被告は問題の行為について「わたしはただそれにキスしただけだった。これは愛から出たもので、キスをしたとき何も考えていなかった。芸術家ならこれを理解してくれると思う」と法廷で訴えた。

 今月6日深夜には、酔っぱらった男らがパリ(Paris)のオルセー美術館(Musee d'Orsay)に侵入し、印象派画家クロード・モネ(Claude Monet)の作品を殴打して傷つける事件が起きており、リンディ被告はこの事件と自身のケースとの違いを主張する声明を出した。

 声明には、「一方には極めて不快で野蛮な行為があるが、もう一方には純粋な強い愛の行為がある。わたしの行為は、芸術の力に触発された芸術的行為だった」と書かれている。

 一方の検察側は、リンディ被告は「自身の犯した罪の重大性に気づいていない」とし、その行為を「野蛮」なものとして罰金4500ユーロ(約74万円)と公民課程の履修を求めた。

 原告側のAgnes Tricoire弁護士は、リンディさんがキスしたことは「殴打と同様に攻撃的」とし、修復困難な損害を与えたと非難。また「わたしは愛について別の見解を持っている。わたしにとって愛とは両者の同意を必要とするものだ」と述べ、リンディさんの訴えを一蹴(いっしゅう)した。(c)AFP

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