ジャカルタ(Jakarta)で、手を振るスハルト(Suharto)元インドネシア大統領(2005年5月11日撮影)。(c)AFP/Dewira
【9月11日 AFP】インドネシアのスハルト(Suharto)元大統領が、不正蓄財疑惑を掲載した記事で名誉を傷つけられたとして米タイム(Time)誌に対し損害賠償を求めていた裁判で、インドネシアの最高裁は10日、同誌に対し1兆ルピア(約120億円)の支払いを命じる判決を下した。
最高裁の広報担当者は記者団に対し「われわれはスハルト元大統領の訴えを認め、ジャカルタ(Jakarta)地裁と高裁の判決を退けた」と明らかにした。
同広報担当者によると、タイム誌の記事は不適切で正確ではないとして、原告への名誉棄損に当たると判断されたという。「このような判断に基づき、原告側の名誉棄損の訴えは正当性があるとして支持された」と述べた。
インドネシアの法律では、タイム誌側に残された法的手段は再審理のみで、その場合には新たな証拠や手続上の問題点が示される必要がある。
この判決をめぐりインドネシア国内では激しい憤りが沸き上がると予想される。スハルト元大統領は1966年に実権を握って以降、1998年に大規模な抗議運動で退陣するまでの32年間に、数十億ドル規模の贈収賄などに関わったとされているが、これまでいかなる刑事裁判も免れている。(c)AFP/Presi Mandari


