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英国で牛結核感染牛への殺処分を破棄する判決  ヒンズー教団体の運動が実る

  • 2007年07月17日 12:27 発信地:ロンドン/英国
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2007年5月10日、ウェールズ(Wales)で牛結核に感染し殺処分決定を受けたためヒンズー団体を中心に延命嘆願運動が起きている6歳牛のShambo。(c)AFP/Wales News

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【7月17日 AFP】英西部ウェールズ(Wales)のカーディフ(Cardiff)高等法院は16日、牛結核に感染した牛Shamboを殺処分するとしたウェールズ議会政府の決定取り消しを英国ヒンズーフォーラム(Hindu Forum of BritainHFB)が求めていた裁判で、殺処分の決定を破棄する判決を下した。

 判決の根拠として高等法院は、殺処分が感染を防ぐ唯一の方法である証拠がないことをあげている。

 高等法院は、牛結核の人間への感染リスクは非常に低い上、感染した場合でも抗生物質で治療可能であり、ほかの動物への感染も隔離することで防げると判断した。

 また、Shamboの殺処分は欧州人権条約(European Convention on Human Rights)に定められた宗教的信念を表明する権利を侵害する恐れがあるとし、殺処分は「ヒンズー教徒の権利を著しく侵害する」ことを考慮し殺処分以外の対策を採るよう議会政府に求めた。

 この判決についてHFB側は「裁判所は正統な判断を下した」とし、「信仰の自由における英国史上でも画期的な判決」と歓迎した。

 5月に牛結核テストで陽性と判断された6歳牛のShamboだが、殺処分はヒンズーの教義に反するとして僧侶や尼僧ら26人が処分に反対し、現在、ウェールズ南部カーマーゼン州(Carmarthenshire)Llanpumsaintのヒンズー寺院で保護、隔離されている。

 ウェールズのヒンズー教団体Skanda Valeは、Shamboの姿をウェブカメラで公開、ウェブサイトでShamboの延命嘆願書を募ったところ2万人以上から署名が集まった。

 一方、議会政府側は判決に対し直ちに「遺憾」の意を表明。「緊急に解決されるべき公共衛生上の問題が含まれている」として、即時控訴の意向を示した。控訴審は20日にロンドンで開かれる。(c)AFP/Lachlan Carmichael

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