【7月15日 AFP】フランスの刑務所で14日、服役中の受刑者がヘリコプターを使って脱獄した。この受刑者は過去にも同じ手口で脱獄に成功していた。

 脱獄したのは殺人罪でフランス南東部のグラース(Grasse)刑務所に服役していたPascal Payet受刑者(43)。捜査当局に近い筋によると、覆面をした4人の男がヘリコプターで刑務所の屋根に降り立ち、脱獄を手助けしたという。
 
 ヘリコプターはこの日、カンヌ・マンドリュー(Cannes-Mandelieu)空港で乗っ取られたものだった。脱獄後は地中海沿岸の町ツーロン(Toulon)から約38キロ北東のブリニョール(Brignoles)に着陸して逃走。パイロットは無事解放され、怪我はないという。

 Payet受刑者は南部マルセイユ(Marseille)の出身で、多数の凶悪犯罪の前科の持ち主。強盗で有罪となり1988年に服役し、1997年には別の強盗事件で警備員を殺害、殺人罪で有罪判決を受けた。

 同受刑者がヘリコプターを使った派手な手口でフランスの刑務所を脱獄したのは今回が2度目になる。(c)AFP