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英国法廷伝統の「かつら」、民事裁判などで廃止に

  • 2007年07月14日 18:21 発信地:ロンドン/英国
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英司法界で伝統的な朝食会のためロンドン(London)のウエストミンスター寺院(Westminster Abbey)から英国会議事堂(Westminster Hall)へ向かう判事たち(2006年10月2日)。(c)AFP/John D McHugh

【7月14日 AFP】英国の法廷では判事と弁護士が馬の毛のかつらやガウン(法服)を着用するのが伝統だが、イングランド(England)およびウェールズ(Wales)で行われる裁判の一部で、こうしたかつらやガウンが姿を消すことになるという。12日、ニコラス・フィリップ(Nicholas Phillips)首席判事が明らかにした。

 英国の法曹界では数年前から、伝統的な法廷用衣装を現代風に改めるべきか否か検討されてきた。この問題に対しフィリップ首席判事は同日、「刑事裁判においては法廷用衣装着用の慣習を継続する。一方、民事と家事の裁判では2008年1月1日から、かつらおよび法廷用衣装の着用を廃止する」との判断を下したと述べた。かつらのほか、白いウイングカラー、「バンド」と呼ばれるネクタイ状の麻の布の着用が廃止される。なお、高等法院の判事の場合、季節によっては別種類のガウンの着用が認められる。

 子どもが関与する事件や暑い季節など一定の条件下では、法廷用衣装を着用しないという選択肢がすでに認められている。

 4年前、法廷用衣装およびかつらの着用の是非の問題を検討する委員会が発足。一般市民1600人と法廷関係者500人を対象に世論調査を行った結果、全体の64%が「法廷用衣装は現代化されるべきだ」と考えており、「この慣習を維持すべきだ」としたのはわずか3分の1であることが判明したという。

 法廷弁護士や判事が着用する黒いガウンの起源は、アン女王(queen Anne)の葬儀が行われた1714年ごろにさかのぼるという。また18世紀当時、判事は貴族の出身者で、かつらが身分を表わしていたとされる。

 「フルボトム」と呼ばれる長い毛のかつらは、より格式が高いとされ、儀式の時などに着用された。(c)AFP

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