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スペクター裁判、被告は複数女性を「銃で撃つ」と脅迫

  • 2007年07月10日 19:52 発信地:ロサンゼルス/米国
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2007年7月9日、ロサンゼルス高裁で行われた公判に出廷した、音楽プロデューサーのフィル・スペクター(Phil Spector)被告。(c)AFP/Getty Images Gabriel Bouys

【7月10日 AFP】2003年にB級映画女優のラナ・クラークソン(Lana Clarkson)さん(当時40)を殺害した罪に問われている音楽プロデューサー、フィル・スペクター(Phil Spector)被告(67)の公判が9日に行われ、同被告が過去数回にわたり複数の女性に対し「銃で撃つ」などといった言葉で脅していたことが明らかになった。

 ロサンゼルス高裁で開かれた公判で、元ニューヨーク市警のVincent Tannazzoさんは、スペクター被告の暴言について証言した。それによると、同被告は1990年代に2度、コメディアンのJoan Riversが主催したパーティーから連れ出される際、脅迫めいた言葉を吐いたという。

■パーティーで女性に暴言「頭を打ち抜かれて当然だ」

 1度目は、あるパーティー会場を連れ出されたときの言葉で、「あいつら(女性)はみんな頭を撃ち抜かれて当然だ」と述べたという。Tannazzoさんによれば、スペクター被告は、この言葉を5回繰り返した。

 2度目はその1年後で、同じくRivers主催の別のパーティーから連れ出される際、ある女性を指して「おれは今すぐ、あいつの頭を撃ち抜く必要がある」と言ったという。

 1983年にニューヨーク市警を辞めたTannazzoさんは、私立探偵事務所を経営し、両パーティーで警備を務めていた。

 Tannazzoさんによると、1度目のパーティーの際、スペクター被告の身体検査を軽く行ったところ、同被告がズボンの右後ろポケットに銃を所持しているとことが分かった。スペクター被告がそのポケットに手を伸ばそうとしたので、Tannazzoさんは「銃を抜くならお前の頭を撃ち抜くぞ」と叫んだという。スペクター被告は「私は冷静ですよ。警察は大好きです。私はノースカロライナの保安官ですよ」と答えたという。

■元市警察の証言を新たに採用

 Tannazzoさんは以前も同様の証言を行ったが、その際はLarry Paul Fidler判事により、証拠能力はないと判断されていた。ところがその後弁護側が、スペクター被告の女性に対する振る舞いは常に非の打ち所がないと主張。これに対抗するため、検察側がTannazzoさんの証言を証拠として申請し、今回、採用されることになった。

 これに対し弁護側は、「この証言は人格攻撃だ」と非難している。

 陪審員が同席しない審問でFidler判事は、Tannazzoさんの証言を証拠として採用する理由について「『女性の頭を撃つ』という被告の言葉について述べた、特殊な性質のものだったからだ」と語った。

 「今回の事件では、被害者の女性が頭を撃たれています。Tannazzoさんの証言は、この状況に適正な説明を与えるものです」(Filder判事)

 検察側は、スペクター被告には酔うと女性を銃で脅すという「数々の前歴」があり、それが2003年2月3日のクラークソンさん銃殺事件に結びついたと主張。クラークソンさんは同日、ハリウッドのナイトクラブで出会ったスペクター被告と被告の自宅へ行き、1時間ほど後に被告の自宅内で銃で撃たれて死亡した。

 一方、弁護側は、クラークソンさんは自殺であり、科学捜査でスペクター被告が引き金を引いたのではないことが明らかになるはずだと主張している。(c)AFP

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