【7月9日 AFP】インドネシアの検察当局は9日、同国のスハルト(Suharto)元大統領(85)に対し、大統領在任中に自ら運営する財団などを通じ、15億ドル(約1850億円)以上の資金を横領したとして民事訴訟を起こした。
検察は、流用されたとする4億4000万ドル(約540億円)およびその他の被害10兆ルピア(約1360億円)の返還を求め、南ジャカルタ地方裁判所(South Jakarta District Court)に訴状を提出した。
訴状によると、スハルト元大統領はスーパースマール財団(Supersemar Foundation)を通じ、国家資産を自身の銀行口座に流していたという。同財団も共同被告として提訴された。
Dachmer Munthe検事は「スハルト元大統領が集めていた資金が明るみに出たり、元大統領が運営していた財団が奨学金だけでなく、実際は他の目的にも資金を流用していた証拠が見つかったため提訴した」と語った。
検察当局は同時に、財団本部の建物の没収も要求している。
スハルト元大統領は1966年に実権を握って以降、1998年に大規模な抗議運動で退陣するまでの32年間に、数十億ドル規模の贈収賄などに関わったとされているが、これまでいかなる刑事裁判も免れている。(c)AFP
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